<金利が上がる国は通貨も高くなりやすい>
今回は前回の経済と通貨の関係に続いて、「金利と通貨の関係」を説明していきたいと思います。
■金利が上がるとき
これからその国の金利が上がるなら、その国の通貨に換えたい人が多くなりやすいと思われます。
なぜなら、世界中の投資家がその上乗せされる金利を得ようと、その国の銀行にお金を預けたり(外貨預金(リンク))、債券(外貨MMF(リンク))を買おうとすると考えられるからです。あるいは、FX(外国為替証拠金取引(リンク))で上乗せされる金利を得ようとするかもしれません。
「外貨預金」「外貨MMF」「外国為替証拠金取引」についてはこのあと詳しく説明していきますので、今は読み流していただいても問題ありません。
たとえば、もしこれからアメリカの金利が上がるなら、投資家はまず持っている通貨をドルに換えるのではないでしょうか(ドル買い)。そして、上乗せされる金利を得ようとアメリカの銀行にお金を預けたり債券を買おうとするのではなないでしょうか。
例)1ドル=100円のときにアメリカの金利が上がる場合
→「円をドルに交換したい人」が多くなる
→円安(ドル高) (例、1ドル=110円↑)
■金利が下がるとき
今回は上がるときの反対です。もしこれからアメリカの金利が下がるなら、世界中の投資家はアメリカの銀行にお金を預けたり、債券を持つことを控えようとするのではないでしょうか(もらえるお金が少なくなるので)。そして、ドルをアメリカよりも金利の高い国の通貨に換えようとするのではないでしょうか(ドル売り)。
例)1ドル=100円のときにアメリカの金利が下がる場合
→「ドルを円に交換したい人」が多くなる
→円高(ドル安) (例、1ドル=90円↓)
Originally posted 2019-08-12 15:16:55.