「人民元は、近い将来、切り上げが予想される通貨」
>直近5年の「人民元/円」レート推移(Google financeより)
人民元はかつてはドルに対して相場が変動する「固定相場制(ドル・ペッグ制)」をとってきました。しかし、2005年には廃止され、その後は「通貨バスケット」を採用しています。「通貨バスケット」とは、自分の国の通貨をいくつかの国の通貨に合わせて動かすしくみのことです。
他の特徴として、人民元は中国当局(中華人民銀行)の為替介入によって為替レートの変動幅がある一定の範囲内に抑えられています。そのため、値動きはあまり激しくなく、リスクの面ではメリットとなります。しかし、変動幅が制限されている分、大きな利益はねらいにくいと言えます。
ただ、最近では、人民元を意図的に低く固定して輸出を有利にしているといった批判がアメリカを中心に起きていて、通貨の切り上げの圧力が強くなっています。人民元の切り上げが起これば、為替レートの上昇が考えられるので、今後の動向には注目です☆
追記:2010年から人民元の切り上げが発表され、為替レートは徐々に「人民元高」の方向へ進んでいます。
Originally posted 2019-08-12 15:25:15.