「ナンピン買い」とは、持っている通貨の価格が下がったときに、新たにその通貨を買うことです。ナンピン買いをすることで平均購入額を下げることができます。
たとえば、為替レートが1ドル=110円のときにドルを1万円分(91ドル)買ったとします。
そのあと、1ドル=100円に下がったときに新たに1万円分(100ドル)を買ったとします(ナンピン買い)。
ここで一度これまでの状況を整理してみましょう。
買ったドル | 払った金額 | |
---|---|---|
1ドル=110円のとき | 91ドル | 10,000円 |
1ドル=100円のとき | 100ドル | 10,000円 |
合計 | 191ドル | 20,000円 |
今、手元には合計で191ドルあります。そして、この191ドルを買うのに使った金額は合計で20,000円です。よって、ドルの平均購入額は105円(20,000円÷191ドル)となります。
つまり、「ナンピン買い」をしたことで当初のドルの平均購入額110円を105円まで引き下げたのです。
ナンピン買いをする前は1ドル=110円まで戻らないと損をしました。ですが、ナンピン買いをした後は1ドル=105円まで戻れば損をしないようになったのです。
このように「ナンピン買い」は、平均購入額を下げることができるとても魅力的な投資方法です。しかし、その通貨の価格が今後上がることなく下がり続けていくと、単に損を大きくしてしまうだけです。
ですので、「その通貨の価格が今は下がっているけど将来的に上はがるだろう」と思えるときにだけ、ナンピン買いを利用するようにしてください。
☆ナンピン買いのしすぎはスカンピンのもとになりかねません
Originally posted 2019-08-12 15:35:29.