ボリンジャーバンドとは、先ほどご紹介した移動平均線を軸に上下に一定の幅を持たせて描かれたラインのことです。トレンドがこのまま続くのか、それとも転換するのかを見るのに使われています。
ラインの幅は上から+2σ(シグマ)、+1σ、-1σ、-2σという単位で取られていることが多いです。σ(シグマ)は統計学でよく用いられる単位です。またの名を標準偏差(ひょうじゅんへんさ)とも言います。
+1σラインより上をプラス圏、-1σラインより下をマイナス圏とします。「プラス圏内」では為替レートを上に引き上げていく力が働くと考えます。反対に、マイナス圏内では為替レートを下に引き下げていく力が働くと考えます。
さらに、+2σラインより上は為替レートを引き上げていくもっと強い力が、-2σラインより下は為替レートを引き下げていくもっと強い力が働くと考えます。
つまり、為替レートが「プラス圏」にいるなら為替レートは今後も上昇していきすいと見るのです。同じく、「マイナス圏」にいるなら為替レートは今後も下降していきやすいと見るのです。
ですが、景気にも好況と不況という波があるように、為替レートにも上昇トレンドと下降トレンドという波があり、いつかはトレンドが変わります。
上のチャートを見てください。-1σラインを”下”から”上”へ突き抜けて下降トレンドは終わっています。また、+1σラインを”上”から”下”へ突き抜けて上昇トレンドは終わっています。
このように、為替レートが「マイナス圏」から脱出すると下降トレンドが終わると見ます。同じく、「プラス圏」からこぼれ落ちると上昇トレンドが終わると見ます。
☆ボリンジャーバンドでトレンドの継続と転換を意識しましょう
Originally posted 2019-08-12 15:29:27.